2012年07月17日
祇園祭の風景

八坂神社、かつての祇園社では、後白河上皇もこよなく愛したとされる今様の奉納がされていました。今年は平清盛の放映もあって、あちこち引っ張りだこだと言います。演目は「忠盛燈籠」でした。

橋弁慶山は、牛若丸と弁慶が五条大橋の上で戦う姿をあらわします。謡曲「橋弁慶」を題材としています。昭和37年に重要有形民俗文化財指定の指定を受けた、鉾7基・曳き山3基・舁き山19基の一つでもあります。詳しくは橋弁慶山オフィシャルサイトを http://www.hashibenkei-yama.com/index.html

やくよけあんざんのおまもりは これよりでます つねはでませんこんみょうばんかぎり ごしんじんのおんかたさまは うけておかえりなされましょ
娘さんや子どもたちがわらべ歌にのせてちまきを売る「ちまき売り」は 祇園祭の名物ですね。最近は「ちまきどうどすか」の掛け声だけのところも多いよう。

明治までは祇園社を初め、多くの社が牛頭天王を奉っていました。明治維新の神仏分離によって、権現類と並んで通達で名指しされた牛頭天王は徹底的に弾圧されました。天台宗の感神院祇園社は廃寺に追い込まれ、八坂神社に強制的に改組され、また、織田信長が神社破壊をした際に自衛のために、織田信長が信仰した牛頭天王を祭神に変えた社が多かったとして、実は古来からの祭神ではなかったと故意に主張され、全国の牛頭天王を祀る祇園社、天王社は、スサノオを祭神とする神社として強制的に再編されたのです。

蟷螂山は別名・かまきり山とも呼ばれます。子供たちに一番人気の山です。御所車にかまきりがのっていて、かま、首、羽などが巧みに動く唯一のからくり山鉾。「蟷螂の斧を以って降車のわだちをふせがんと欲す」という中国の故事にちなんだ山です。宵山では、からくり蟷螂おみくじも行列ができるほどの人気です。
Posted by 京聯自動車観光部 篠田ほつう at 08:48│Comments(0)
│京の街角
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