2013年02月23日
2013年02月21日
2013年02月20日
2013年02月09日
2013年02月03日
廬山寺の鬼法楽

源氏物語の作者・紫式部の邸宅跡と伝わる廬山寺の追儺式鬼法楽が行われました。通称「鬼おどり」と呼ばれるこの行事、寺の開祖・元三大師良源が修行を邪魔した三鬼を三鈷で退散させた故事にちなんでいます。
太鼓と法螺貝の音を合図に、松明と宝剣を持った赤、大斧をかついだ青、大槌をさげた黒の鬼が次々に登場。 色は「貪欲」、「怒り」、「愚痴」とそれぞれ人間の煩悩の象徴を表すのだとか。
鬼たちは修法を妨げるため、踊りながら堂内に乱入しますが、僧侶たちの護摩の法力や法弓、 福娘の撒く蓬莱豆や福餅の力に追いつめられて退散するという物語絵巻。何といっても、鬼たちの踊りがユニークで面白い。

それにしてもすごい人でした。退散した鬼たちも境内では観衆に揉まれて大人気。初めは怖がって泣き喚く子供たちもいましたが、最後はにっこり一緒に記念撮影。一年の無病息災を祈ります。
こちらで撒かれる豆は蓬莱豆といい、紅白の砂糖衣で大豆を固めた珍しいもの。 紅白一粒ずつ食べると寿命が延び、福餅を食べると開運出世するといいます。
ところで元三大師良源をご存知ですか。比叡山延暦寺中興の祖と言われ、天台座主にまでなられた高僧です。この方、わが国におけるおみくじの元祖(元三大師百籤)としても著名なんです。

2013年02月02日
珍しく暖かい節分前日

壬生狂言で有名な壬生寺さん。今日から節分会がありました。お題も「節分」という鬼退治の様子を演じる狂言が奉納される他、ほうらくの奉納も有名です。
奉納されたほうらくは、4月に行われる春の大念仏会まで保管され、壬生狂言の演目の一つ、「ほうらく割り」で舞台から落とされ割れることによって厄除けになるというもの。ちなみにこのほうらく、一応土鍋の一種ということでお料理にも使えたりして、ごまめをパリっと炒るのに良いのです。

吉田神社の境内は多くの露店と厄除祈願やくちなし色の御神札を求める参拝者の人波で埋め尽されていました。 約800店の露店が立ち並びます。
追儺式は本宮に於いて行われ、俗に「鬼やらい」と呼ばれ親しまれています。平安朝の初期より毎年宮中にて執行されていたものを、古式に則って厳修に伝承・継承されており、古の趣を現在に伝える数少ない神事の一つといえます。平安京鎮護の神として、また全国の神を祀る社として、鬼すなわち悪神を追い払い諸人の不幸を除いて、人々の幸福と平和な生活を願います。(上坂)