2012年09月25日
お酒大好き、びんずる尊者と走る大黒天
9月の史跡勉強会は、洛西の名刹めぐりとなりました。京都の紅葉の名所としても有名です。観光タクシーがお勧めですよ。
お寺でよく見かける賓頭盧尊者(びんずる尊者・おびんずるさま)は、いつも赤い顔をして本堂の外陣に坐しておられるます。体の悪いところをなでると治してくれる 「なで仏」さまとしても有名です。
お釈迦様の弟子で、特に優れた代表的な16人の弟子を十六羅漢といいますが、びんずる尊者は実は、その十六羅漢の一人に数えられる偉いお坊様です。博識であり慈悲深く十善を尊重し、阿羅漢となって神通力を得ました。白髪で長い眉であったといわれます。彼の説法は、他者の異論や反論を許さずライオンのようであり、獅子吼第一といわれたほどでした。..
ところが、なぜか内陣にいれてもらえずいつも外に安置されています。これには実はわけがあります。
お酒には目がなくて大の酒好きでした。お釈迦様に内緒でちびちびやっていたんですね。お釈迦さまにたしなめられて、「禁酒」の約束をするのですが、厳しい行の後、我慢の限界だったのかお酒に手を出してしまいます。

約束を破ったびんずる尊者は、遠くへ放り出されてしまいます。その後、びんずる尊者は反省をして黙々と修行に励んだといいます。びんずる尊者の改心を知ったお釈迦様は、せめて本堂の外陣でならと、再びお釈迦様の元で修業を積むことを許されました。
別の話としては、神通力を見せびらかしたとして涅槃にはいることを許されなかったとも言われます。
西行桜で知られる洛西の勝持寺の本堂の前にも、坐しておられます。
洛西のもうひとつの名刹、正法寺本堂の奥、宝生殿には、大きな走り大黒天が奉られています。なんとも愛嬌のあるお顔立ちが素敵です。
「走り大黒天」は、一刻でも早く私達に福を授けようと、走っている大黒様という珍しい姿をしています。
お寺でよく見かける賓頭盧尊者(びんずる尊者・おびんずるさま)は、いつも赤い顔をして本堂の外陣に坐しておられるます。体の悪いところをなでると治してくれる 「なで仏」さまとしても有名です。
お釈迦様の弟子で、特に優れた代表的な16人の弟子を十六羅漢といいますが、びんずる尊者は実は、その十六羅漢の一人に数えられる偉いお坊様です。博識であり慈悲深く十善を尊重し、阿羅漢となって神通力を得ました。白髪で長い眉であったといわれます。彼の説法は、他者の異論や反論を許さずライオンのようであり、獅子吼第一といわれたほどでした。..
ところが、なぜか内陣にいれてもらえずいつも外に安置されています。これには実はわけがあります。
お酒には目がなくて大の酒好きでした。お釈迦様に内緒でちびちびやっていたんですね。お釈迦さまにたしなめられて、「禁酒」の約束をするのですが、厳しい行の後、我慢の限界だったのかお酒に手を出してしまいます。
約束を破ったびんずる尊者は、遠くへ放り出されてしまいます。その後、びんずる尊者は反省をして黙々と修行に励んだといいます。びんずる尊者の改心を知ったお釈迦様は、せめて本堂の外陣でならと、再びお釈迦様の元で修業を積むことを許されました。
別の話としては、神通力を見せびらかしたとして涅槃にはいることを許されなかったとも言われます。
西行桜で知られる洛西の勝持寺の本堂の前にも、坐しておられます。
洛西のもうひとつの名刹、正法寺本堂の奥、宝生殿には、大きな走り大黒天が奉られています。なんとも愛嬌のあるお顔立ちが素敵です。
「走り大黒天」は、一刻でも早く私達に福を授けようと、走っている大黒様という珍しい姿をしています。