2012年03月12日
鳳凰の話

金閣や銀閣の天辺に据えられた鳳凰(ほうおう)は、西方浄土に住むとされる中国の伝説上の霊鳥で、羽ある生物の王であり、不老不死、再生の象徴とされています。
日本では一般に、背丈が四〜五尺、前は麟、後は鹿、頸は蛇、背は亀、頷(あご)は燕、くちばしは鶏、尾は魚が描かれます。五色絢爛、羽には五色の紋があり、声は五音を発するとされています。
この鳳凰、実は鳳(ほう)が雄で、凰(おう)が雌なんですね。本来は宇治平等院のように、左右、雄雌一対で鳳凰なんです。白鳳や大鳳などというのも、お相撲さんが男だからなんだとか。
少し脱線すると、三国志にでてくる臥竜鳳雛で、臥竜とは伏している竜、鳳雛とは鳳凰の雛のこと。軍師龐統が男であったので鳳雛なのですが、例えられた諸葛亮孔明も龐統もまだ誰にも仕官していなかったところから来た故事なんですね。
陰陽道では南の方角の守護神・朱雀(すざく)と同一とされています。また言うまでもありませんが、手塚治虫さんの漫画「火の鳥」そのものです。
ところで、修学旅行の案内をしていても、生徒さんたちはこの鳳凰をよく知っています。実はこの鳳凰、子供たちに大人気のゲーム、アニメのポケットモンスターでは、最も捉えることが難しい最強で伝説のポケモンとして登場するのだそうですよ!
さあ修学旅行シーズン到来です。今年の生徒さんたちはどんな方々でしょうか。楽しみです。
http://www.kyoren-cab.jp/
Posted by 京聯自動車観光部 篠田ほつう at 15:16│Comments(0)
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