王朝風造りの寺院をご存知ですか!

京聯自動車観光部 篠田ほつう

2012年04月21日 07:19

 大覚寺は876年、第52代嵯峨天皇の離宮を寺院にしたもので、お寺というより宮殿としての特色が各所で見られます。
「村雨の廊下」(天井が低いのは刀を振り上げない、廊下はウグイス張り、侵入者を防ぐため)と呼ばれる細長い回廊によって、各建物と結ばれています。
 まるで王朝の優雅な離宮といっても良いでしょう。
 また大覚寺は般若心経の寺として特に有名です。普通、真言宗の寺院の本尊は大日如来ですが、嵯峨天皇及び、歴代天皇の写経による心経が本尊として、宸殿前にある心経殿に納められています。
 心経殿は奈良法隆寺の夢殿を模して作られた八角形の形をしています。
 なお、宸殿前にあるのは左近の梅、右近の橘です。これは古式によるもので、現在各寺社に見られる左近の桜、右近の橘は第54代の仁明天皇によって形式が代えられたものです。
 お客様をを案内のとき、平安初期王朝風の造りの寺院として説明させていただいています。


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